そうすれば、肌や心に刻まれる傷跡は、勲章に思えてくるから不思議です。 傷が増える度に、彼や彼女らに近づくのを肌で感じます。しかし、変えられないことがただ、ひとつだけ有ります。心をこめて介護しても、それはいつだって、旅立へと続く道のりだからです。老いは、残酷です。慈しんで、慈しんでも彼や彼女らとのお別れがゴールだと言う現実です。予告もなく、いずれ訪れる恐怖に絶えかねて、涙が止まらない夜があります。眠れない夜があります。 それでも、人は御飯を食べ、排泄し、オナラをし、笑い転げ、眠り、また食べます。生きることは大局から見れば、小さいことです。でも、自然の摂理から眺めれば、なんと美しく尊いことでしょう。彼や彼女らと結ぶ尊い時間たち、今年もあなた達の手を離さずに、笑ったり泣いたりしながら共に生きたい。そう、願ってやみません。